一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

家売却を考える時

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 住宅ローンの返済が「できない」「苦しい」時

 

住宅ローンの「返済が苦しい」「返済ができない」となった時、誰でも脳裏に浮かぶのが「マイホームを売却」することを誰でも考えます。実行・行動に移せるかは別問題として誰でも頭では考えます。

 

「就職」と「退職」・「企業」と「廃業」・「結婚」と「離婚」

 

会社に入社することより辞めることの方が勇気がいることかもしれません。

 

商売などは始めるより辞める決断は非常に難しく勇気がいます。 

 

結婚も晴れて籍を入れることより、離婚の方が圧倒的に労力がかかることだと思います。

 

「始めることより、捨てる引き際の方が難しい

 

このことは「マイホームを手放す・売却する」ことも一緒です。

家を購入するより、売却する方がはるかに勇気が必要なことだと思います。

 

 

例えば

 「うちの主人が出世してニューヨークに長いこと行くことになったので住宅を売却することになりました」

 

「子供が東京の優秀な小学校に合格して、家族で東京に行くので家は売却します」

 

こういったケースなら「同じ家を手放す」でもどうでしょうか?売却することを勿論考えはしますが、「さほど迷いはない」のではないでしょうか?

 

 

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与沢翼さん

 

僕は実はこの人を最近まで知りませんでした。「お金を秒速」で稼げる人らしいですね。何度か起業をして失敗しながらも現在、株の投資家として成功を再び収め

ドバイで暮らしているそうです。

 

たまたまヒットしたユーチューブの「与沢翼」さんの投稿動画を見たのですが、与沢さんがユーチューブ動画でこんなことを言ってました。

 

(要約) 

「僕が株を10回買って10回とも儲けているいるわけではない」

「極端なことを言えば、10回買えば6回勝てればいい、後は残り4回の負けをいかに少なくするか」

「含み損は持たない。損を確定させてから新たな気持ちで投資に向かう」

「何故なら、損を確定させないと新たに始められないから」

 

僕はこの与沢さんの動画を見た時、「どの世界にも共通点があるんだな」と共感しました。

 

簡単に言えば「自分の現状をしっかり把握できないと、現状打破への再生計画・今後の目標・夢」

このどれをも捕らえることが難しい。

 

マイホームを失う恐怖とは一体何か?

 

私は「昭和世代」なので、「マイホーム」というと「幸福な家族の象徴」のようなイメージは正直あります。しかし、もとより「家」って「そこまでして買う物?」と実は思います。(不動産屋なのに申し訳ないですが。。。)

 

現在、住宅ローンで苦しんでいる世代を想定すると、大半の方の両親は持家の筈です。

団塊世代の持家率は85%を超えています。

 

大半の方が「持家」のある家庭で育ってきて、「死ぬほどマイホームにあこがれがあった」という方は少ないと思います。

 

では「マイホームを失う恐怖とは、、、」

 

マイホームを失う恐怖の一番の理由が「虚栄」「見栄」です。

「子供のために残したい」こういった話はよく聞きます。

しかし、間違いなく子供は「マイホームを残したい」などとは

微塵も思っていない。これからの世代であり、むしろ住宅ローンで苦しまない

教育費の方が大事でしょう。

 

現在、住宅ローンが苦しい方へ

 

考えてみて欲しいのはたった1点です

 

 

:この苦しいのは短期的なものか?長期的なものか?

 

 

住宅ローンの返済は非常に長いです。大体360回前後、毎月毎月返済していきます。突発的な出費が重なり「たまたま苦しい」なら、一時「キャッシング」でしのいでも良いかもしれません。

 

しかし、当面は「収入増」の期待が出来ないのなら、損を早く確定させ、受入れることが必要だと思います。「これ以上損をしないために」

 

実際には「住宅ローン」の返済を3回以上滞納すると「支払いは困難」であり

金融機関の対応もガラッと変わります。

 

これは「月4万円」のアパートでも全く同じ結果であり、支払いは「援助」がない限り難しくなります。(個人的本音を言えば滞納2回で難しい

 

 

 

滞納前~滞納1ヶ月までの住宅ローン返済の相談であれば、金融機関は「お客様」扱いをしますが、滞納3ヶ月くらいからは担当者にもよりますが、「競売」を見据えています。「リ・スケジュール」にも応じない担当者が多いでしょう。

 

 

現実的には、たった3回の滞納で「競売」「任意売却」へと大きな確率で加速していきます。

 

とにかく大事なのは滞納3ヶ月までが勝負の分かれ目となります。

 

マイホームを残したいなら

最善は滞納前に「全力で動いて下さい」この一点です。

「金融機関」へのローン返済についての交渉

「公債権者」税金等の滞納があるなら、税金支払い交渉

「不動産会社」 売却したら大体いくら何なのか?を把握しておく

「連帯保証人」等との現状の話合い

「収入面・支出面の検討」

「売却できる贅沢品の処分」等々

 

見切千両

 

「売却すると、もうマイホームが持てないかもしれない」

「子供の学区を変えたくない、家を売ったことを知られるのがかわいそう」

「売却しても残債が残りそうで、新たに生じる家賃とを払っていけるかはわからない」

「売却すると家庭が崩壊しそうだ」

 

等々、様々な不安はあるとおもいます。

 

では「売却しない場合の不安」はどうでしょうか?

 

「マイホームを残す選択」「売却する選択」どちらにもメリット・デメリットがあり

 

早期に「深く悩み・夫婦・友人・専門家」に相談して、一日も早く

「損失(デメリット)を確定」をさせて

 

「自らデメリットを受け入れて、スタートラインに立つ」ことが大事だと思います。

 

どちらを選択しても、「捨てる」作業から始まるのが特徴です。