一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

3歳の娘が北に拉致?

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風邪本番の季節に、、、

 

12月から2月いっぱいくらまでなのでしょうか?
風邪をひきやすい時期?インフルエンザにかかりやすい時期って?


大人でも厄介ではありますが、小さな子供が風邪をひくと
何かと大変ではあります。


夜中などにあまりに発熱・体温が高いと心配になり
救急車を呼んだ経験のある親も多いのではないでしょうか?
私も2度ほど呼んだことがあります。

 

搬送される病院が自宅から近ければ良いのですが、

遠い病院だと帰宅も結構大変。

特に夜中は大変です。

タクシーが拾えない、タクシー会社に電話をしても誰も出ない

地域もあります。

 

こういった経験を1度すると「子供に風邪をひかせない」ことに

気をつけるしかありません。

無益な外出を控えたり、うがい、手洗い、服装、食事と様々なことに気をつけるようになります。

 

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2月の寒い・寒い夜、、、

我が家は娘が1歳の時から私と2人暮らし。

朝も慌ただしいのですが、夜は毎日が慌ただしい。

 

掃除・洗濯・風呂入・夕飯作り等々。

一番嫌いだったのが、洗濯を干すこと。

 

料理は意外と好きでしたが、冬は作り置きできて、

何日か食べられるメニュー

が多くなります。

 

おでん(まだ練り物が今ほど高くなかった)

カレー

唐揚げ大量揚げ

鍋、、、等々

 

こういった慌ただしい生活をしているせいか?

私の子供は泣かない子供に育っていきました。

 

娘は子供ながらに「忙しく動く」私を見て

「遠慮・我慢」する子供になってしまったと思います。

 

よく「おむつ」が濡れたり・いっぱいになると、

子供は泣くらしいですが、

娘は泣くことはありませんでした。

 

泣かないので、どうしてもオムツを交換するタイミングが遅れる。

その結果、タダレて腫れ上がってしまう。

 

その状態で風呂に入れるとやはりとても痛がる。

かわいそうであり、

不憫であり

「パウダー」を付けてる時

が本当に惨めでありました。

父子家庭の限界?と思う瞬間。

 

「我慢しなくてもいいんだよ」と言葉で伝われば良いのですが、、、

それもまだ年齢的に叶わず。

 

そんな我が家ですが、娘も3歳を過ぎたある晩のことです。

 

いつものように家事を終え、ごろごろテレビを見ていたのですが、

 

「明日、朝食べるパンも卵もジャムも全く何も無い」

ということにきずきました。

オムレツは娘の大好物

時間にして23時前後。

 

「朝飯も食べさせない」

「ひどい親」

「父子家庭はダメ」

みたいなことをどうしても言われたく私。

 

「買いにいかないと、、、」

 

自宅から自転車で5分前後の場所に24時間営業のスーパーがあります。

(夕飯を作りながら、酒を飲むのが唯一の楽しみなので車では行けません)

買うのは簡単なのですが、問題は娘を連れて行くか?否か?

 

「風邪をひかれても困るし、

(寝込まれると仕事ができない・休むようになる)

すでに就寝中。

 

起こして洋服に着替えさせるのも面倒だし、近いから大丈夫だろう」

 

こういう判断の下、娘は寝かせたまま買物に行くことにしました。

 

どこにもいない、、、

スーパーで買物を終え帰宅へ。

時間にして30分間くらいだったと思います。

帰宅してまずは、娘の様子を見に行きました。娘は2階に寝ています。

静かに確認。

 

「あれ?」

 「いない?」

「トイレかな?」

トイレにもいない。

 

少しドキドキ。

 

娘の名前を呼ぶけど返事なし(我家は戸建2階建)

各部屋を凄い勢いで探すものの

「いない」

鼓動が張り裂けそう。

 

部屋の隅々を探した後は、

「風呂の中」

「便器の中」

「段ボールの中」

「スーツケースの中」

「米ビスの中」

 

を探すものの

「やはり、いない」

 

「ちびりそう」

 

「嘘だろ、、、」「夢?」

 

冷静であれば「便器の中」を探す人は いないかもしれません?

しかし、テンパると人間はこうなるのかも?

(娘が小柄だったこともあります)

 

「心臓が飛び出しそう、、ドキ・ドキ」

 

次は外へ探しに、、。

家の周りにを探しました。

娘の自転車もある

夜更けではありましたが、お隣さんの家の

「チャイム」を鳴らしたことを

覚えています。

もしかして「預かってくれてない?」

 

迷惑だとか考える余裕なし。

(応答はありませんでしたが、、預かる筈もなく)

 

「いない」

「おかしい、娘が自分1人で外出する筈が無い」

「絶対におかしい」

 

「北に拉致された、、、、?」

 

当時、連日連夜「北朝鮮による拉致問題

がテレビで放映されていました。

 

ワイドショウでは相当の時間を割いて

拉致問題」の報道していたので

 

「拉致被害」の方が海岸から

連れ去られているケースが多いことは知っていました。

 

当時私の住んでいた場所は関東の海のある県。

報道を見ているうちに

「うちも気をつけないと」

と思っていたので

尚更そう思ったのかもしれません。

 

「誘拐」か「拉致」このキーワードで私の頭はパニック状態。

 

「どうしよう?」

「警察に電話?」

「いや犯人から電話がかかってくるかもしれない?」

「騒ぎを大きくするより待っていた方がいいんじゃないか?」

「どうしよう?」

「どうしよう?」

 

と自問自答しながら、

電話の前でどのくらい犯人の電話を

待っていたのか全く覚えていません。

すごく長い時間に感じましたが、、、、

 

「もしものことがあったら、自殺しようかな、、、、」

 

110番

どのくらい電話を待ったか?もしかしたら10分かもしれませんし、

1時間かもしれません。全く解らない、覚えてません。

 

「もう無理だ」

「待てない」

「警察に電話しよう」

「もしもし、実は私の娘が、、、」

「○○さん、落ち着いて話しをして下さい、お名前、住所、お子さんの名前」等

 

を聞かれたと思いますが、

正直覚えていません。

一切の説明、質問されたことに答え終わると、

「しばらくお待ち下さい」

と言われました。

 

この時に待っている時間もすごく長く感じました。

待っている間、とにかく悪いことばかり考えてしまう、

最悪のことを想像してしまう、、、

不謹慎ではありますが

「遺体が、、、、」

なんて言われたらどうしよう?

また「警察にいない場合」

一体どうすれば良いのか?

ドラマでは見たことあるけど

どうすればいいの?

泣きそう

電話の返答を待つ間の不安と緊張は

表現できません。

 

どのくらい待ったかは覚えていません。

ようやく人の声がした時

「○○さん、○○警察でお嬢さんを保護しています。」

「至急迎えに行ってください、どのくらいの時間でこれますか?」

 

「え、本当ですか?すぐ行きます」

と慌てて電話を切りました。

少しホットしたと同時に「もし人ちがいだったらどうしよう?」

という不安がまた一気に私を襲います。

とにかく、タクシー捕まえて急がないと、、、

 

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警察署

タクシーで20分くらいの距離にあるこの警察署はこの県で一番大きな警察署。

とにかく「娘であって欲しい」思いを込めて、タクシーを探すもなかなか捕まらず、警察署到着は40分後。

 

受付でどこに行けば良いのか?何階に行けば良いのか?

聞いたのか?聞いてないのか?も覚えていません。

緊張はピークを越えすぎています。

 

「頼む娘であってくれ」

「人違いではないでくれ」

 

おそる、おそる、その部屋に入った正面に

大きなパイプ椅子に「キョトーンとした顔して座っている娘」

ダメだ、感無量

一目散に娘へと向かう私。

娘も私に気付き、椅子から降りて「パパ-と初めて泣き出す」

娘を抱きしめ、私も人目をはばからず涙、涙、涙。

 

娘にずっと付き添っていてくれていた婦人警官の方も

『良かったですね」と一言。

少し涙腺緩んでた?

 

その後、手続きを終え警察官の方から一言。

「大変だろうけど、頑張ってよお父さん」

 

「ご迷惑をおかけしました」

(もっと怒られると実は思っていましたが家庭事情を知っていたのか?知らないのか?)

 

娘を喜ばしたくて、帰りがけに「チョコレートパフェでも食べよう」と言って

ファミレスで食べて帰ったことを覚えています。

すでに朝4時は過ぎていました。

 

エピローグ

結局、買物に行った私を追ってしまった娘。

私の家の全面道路は8M道路。

昼間は車が結構走ります。

 

その道路に小さな子供が1人歩いていれば、時間帯的にも異常な光景。

たまたま、パトロール中のパトカーが我が家を出た娘をすぐに発見、

保護してくれたようです。

 

私の家の玄関の鍵は、内側からはドアノブを回すだけで開いてしまいます。

ドアノブの中心にプッシュ式のボタンがあるタイプです。

 

その当時、私には娘が玄関の開け方、ドアノブを回せば開くことを

知っているとは思っていませんでした。

また小柄な娘がドアノブまで手が届くと認識してませんでした。

 

娘に会えた時、一番驚いたのはその格好。

ちゃんとパジャマから普段着に着替えてありました。

(寝る前、枕元に翌朝着ていく洋服は用意する習慣はありました)

 

また今でも脳裏から離れませんが、私と外出する時に1歳の頃から

リュックサックを娘に背負わせてましたが

(オムツ・ウエットテイッシュ・ドリンク等を入れて)

しっかりそのリュックサックも背負っていました。

 

そのリュックサックを背負い、警察のパイプ椅子に座っていた娘の姿は

未だに、鮮明に覚えていますし

夢にも出ます。

忘れることはないと思います。

 

 

警察の方が娘を保護して

私の娘だと断定してくれたのは

実はそのリュックのおかげだと思います。

リュックの内部に大きく

名前・住所・電話番号・血液型

を誰にでも見れるように記入してありました。

迷子用です。

(ただ携帯番号を書いておいたのですが機種変して番号が変わってました)

 

 

人の人生には1度くらい「ま・さ・か」という経験をすることがあるのかもしれません。

 

私の判断不足・認識不足・怠慢により

今回の事態に至ったわけですが、

もし「トラックにひかれていたら?」

もし「本当に変質者に誘拐されたら?」

 

と考えると、重大なミスだったことは言うまでもありませし

怖くなります。

紙一重です。

(テレビニュースの見方もその後全く変わりました。

どんな犯罪者に対しても)

私もただ運に助けられただけです。

 

結果が違えば娘の人生、私の人生も大きく変わったことでしょう。

世間からも非難されたかもしれません?

 

ただただ、「運があった」というだけの話ですが、こういった話になると

「私が悪い」という課程ではなく結果が全てです。

 

私のブログは「一寸先は光なり」なので、

「一寸先は闇」とは言いたくありませんが、

 

しかし世の中には「取り返しのつかないこと」が

起きることがあるんだなと感じた経験でした。

 

子供は日々成長しているのに、親の私が子供の成長を見逃して

いたわけです。

 

「玄関を開けられる」

なんて想像もしていませんでした。

 

皆さんはこういった愚かな失敗をすることは無いとは思いますが

皆さんにも「まさか」が来ないとも限りません?

 

また、もしかしたら「父子家庭」「母子家庭」の方が

このブログを読んでくれてるかもしれません?

 

こんな経験はして欲しくありません。

豊かであろうが、貧しくあろうが

子供は子供であり

私のような父親でも

子供にとっては唯一

の絶対的存在

 

 

新年を迎えて

何かの参考になれば?

と思うと同時に

皆さまの「ご武運」をお祈りして

失礼致します。

 

翌翌日、病院に検査に行ったところ「足の小指・薬指」が骨折していました。

外を探す時に裸足で出て行き、どこかにぶつけたのか?つまずいたのか?

相当にテンパっていたことは言うまでもありません(笑)

 

そんな娘が今年、大学4年になります。

今でも、私には遠慮がちですが、、、

 

ps:

先日、引越し業者の「サカイ」「アーク」の営業と話をしましたが

今年は引越し業者も早い時期から2~3月の予約を受けているそうです。

2~4月に引越しを考えている方は、すぐに見積もりを業者に依頼しないと

自分で引越しを行う羽目になるかもしれません。

急いだ方が良いと思います。