一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

住宅ローン返済・真面目過ぎる人

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真面目すぎるが故の多重債務

 

住宅ローン金利はもう「これ以上は下がらない?」と思うくらいの

超低金利時代。過去20年は圧倒的に変動金利が有利でしたが、

これから住宅ローンを借りる方は「借り換えるメリット」がおそらくありません。

最初に借りた金融機関と一生付き合う可能性が高い。だから逆に借りる金融機関は慎重に選択する必要があります。

 

これだけ安い金利でも金融機関が「住宅ローン」を辞めないのは

中小企業に貸すよりは「手堅い」から。なんだかんだいっても

日本人は真面目です。金融機関にとっては住宅ローンは最も手堅い

商品になります。

 

現在、100万世帯が住宅ローンの返済が厳しい?

 

現在、「100万世帯の方がローンの返済が厳しい」とか「8世帯に対して1世帯がローン返済が厳しい」といったデータが存在します。東京で競売件数が多いのが東京地方裁判所東京支部 1週間で大体30件前後(週により変わります)立川支部で1週間に15件前後、横浜地方裁判所横浜支部が1週間に20件前後 相模原支部で10件前後。

神奈川県は他に川崎支部・小田原支部が存在しますが、全体的に毎週一定量を下回ることはありません。(任意売却の認知度アップにより現在は大幅に競売件数は減りましたが、、、)

 

住宅ローンの返済が難しくなってきた時に多重債務に陥りやすいタイプは2通りです。

「真面目過ぎる人」と「圧倒的にずぼらな人」

 

真面目すぎる人

 

真面目で責任感が強く、誠意的な方。こういった方は本来は誰からも好かれ、誰からも信頼の厚い方だと思います。しかし、住宅ローンがいきずまった時などは「その性格」

があだになることが多い。

 

会社からの信頼・家庭内の信頼・友人等の信頼・両親からの信頼。

この信頼を裏切ることが出来ないことに加え、そもそも持ち合わせている責任感が強い性格。

 

結果的には誰にも打ち明けることが出来ず、一人で背負い込みます。

奥さんに打ち明けることもなく、一人で苦しんだ挙げ句、消費者金融

キャッシングを繰り返してしまう。

ふたを開けた時には「家族はそんなことになっていたとは誰も知らなかった」

ということもよくある話です。

 

当の本人も「いつかはこんなことに終わりはくる」ことは解っています。

しかし、「なかなか引き返すことができない」

「その月だけを凌ぐこと」だけに頭がいっぱいになり

気づいた時には数百万単位の借金になってしまう。

 

1%~2%台の金利の住宅ローン返済を10%以上の金利がかかる

消費者金融で借りて返しても意味がないことは誰にも解ることです。

借りて返済している本人も解っています。

 

「ないものはない」「返せないものは返せない」と開き直れた方がまだ良いのかも

しれませんが、「真面目」な性格がそれを許しません。

家族が「最近少し様子がおかしい?」と気がついてあげる以外

防ぐ手立てがないのが現実です。

 

基本的にサラリーマンの方の収入源は給料。「来月は30万円給料が多い」といった

ことは通常は考えにくい。(歩合制でたまたま良いということはあるでしょうが)

この収入原資から考えて2ヶ月滞納が続くと、自力返済は難しくなります。

一番の理由は滞納するまでに「かなり様々な無理をしてきているから」

これは5万円の賃貸住宅でも同じことがいえます。2ヶ月家賃を払わないと

翌月は3ヶ月分の家賃の支払いになるので難しくなります。

 

住宅ローンの滞納が始まる前に「リ・スケジュール」を検討することは大切なことですが、「返済を見直しても数ヶ月後に滞納が始まる」ケースは非常に多いのが現実です。

 

大事なことですが、「リスケジュール」を検討する場合、思い切った見直しも

検討した方が良いです。金融機関と当面は無理の無いスケジュールを組むことが

大事です。いくら月に返せるか?よく考えて、金融機関と相談してみてください。

滞納があると、滞納分を支払ってからでないと「リ・スケジュール」に応じない

金融機関もありますので「滞納前」に相談することが大事です。