一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

賃貸住宅を借りる時の注意点

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不動産屋選び

今年の12月は何故か解りませんが、賃貸住宅の入居者、退出者といった人の動きが活発に思います。賃貸が忙しいです。普段は賃貸をあまりやらない私ですら知人の紹介等で12月に3回もお客様に部屋の案内をしたくらいですから、、、

 

自分が住みたい「希望居住エリア」には沢山の不動産屋があると思います。テレビでよく宣伝されているような有名賃貸専門不動産屋、街の不動産屋と様々です。

 

駅前、駅近にはやはり「大手不動産」が多いことは事実。物件選びほど物件紹介をする不動産屋にこだわる必要は全くありません。

 

しかし、特に「賃貸専門」の不動産営業マンは多忙です。1人の客に時間をかけることができませんし、会社もそれを許しません。できれば1部屋見せて契約したいのが「本音」です。部屋を案内しても3部屋前後が限界でしょう。

 

「沢山部屋を見てから決めたい」という方には向きません。現代はインターネット上の情報である程度「アパート・マンション」を自分で絞り込むことは可能ですが

「見ていた写真の室内と、実際の部屋とは全く違う」ということはよくあることです。

 

結局は自分の目で見る以外にはありません。ですから「納得するまで部屋を見たい」と強く希望される方は

1.土日、祭日はできるだけ避ける

2.見る部屋を複数の不動産会社に分ける

3.自分で物件をある程度は絞り込む

4 写真よりも修復履歴、リホームリ履歴があり、直近のリホームであれば見る価値大

 

賃貸専門不動産会社の営業は「若い」のが特徴で、2年、3年で業界を去る人が多いので数字が全てです。

「ぶっ込み」といって強引に契約を迫る営業マンがどうしても多いのも事実。

しっかりとした「意思」を持って部屋選びをしてください。

 

退去告知日

入居も大事ですが「退去」のことも大事です。通常、退去したい場合には「退去1ヶ月前に管理不動産会社」に告知するのが、通例です。

 

しかし、近年「2ヶ月前」に退去告知義務が発生する物件を見かけます。

この「2ヶ月前」に退去告知義務が生じる「アパート」「マンション」は

おやめになった方が良いです。

 

現在の物件を「退去」するタイミングと「次に入居」する物件を「契約」するタイミングに非常に大きなリスクを与えます。(お金がいくら損してもよい方は別です)

 

現実的に考えれば「退去手続」を行った1ヶ月前後から「新しい住居」を探すことになります。時期が2月・3月といった賃貸繁忙期であれば「リスク」は物件的にも、金銭的にも増します。

 

また「退去告知」の行い方も「電話告知」でOKなのか?郵便物によって「退出届け」

を行うのか?

郵便物ならば「発送」の日付なのか?管理会社が受理した日付なのか?

細かいことではありまあすが「確認」しておいた方が「気持ちよい」引越しができます。

 

ゴミ置き場

 

新築住宅・中古住宅の売買でお客様を物件案内を入れて、お客様が「気に入った物件」があった場合には、必ず「最寄り駅」から自分の足で実際に歩いてもらいます。

 

また、「物件周辺」も歩いてもらいます。出来れば私がいない時、「別日にもう1回ご家族で歩いてみてください」と伝えます。

 

不動産広告に書かれている「徒歩?分」。これは坂道や踏切の待ち時間までは考慮されていません。また不動産会社の人間が実際に歩いて計測したデータでもありません。

グーグル等のインターネット上のデータであることがほとんどです。

 

賃貸の場合「実際に歩く」という時間を営業マンがくれることは難しいでしょう。しかし、環境はやはり大事ですので、気に入った物件があった場合、「即契約」ではなく翌日、または事前等に「一人で歩いてみる」こと。それからでも遅くはないと思います。

 

集合住宅の場合、「近隣」「お隣さん」が必ずいます。事前に「どんな人が住んでるのか?」を知ることは不可能です。

 

しかし、「マンション」でも「アパート」でも「集積所」簡単に言えば「共同ゴミ置き場」があります。このゴミ置き場はその集合住宅の管理会社や住人の指標にはなります。

 

あまりにも荒れている感じがあれば「荒れた住人」がいる可能性はあります。

マンションの場合「エントランス」も指針になります。

 

通信環境

 

場所により「通信環境」の悪いことはあります。営業マンは「通信環境の悪いこと」は知っていますので、直接聞いた方が良いと思います。現代の必須アイテムであるスマートフォンがあまりにも反応が鈍いと不快でしょうから。単純にその場にて自分で試してみてもよいです。

 

かび

気にしない人は気にしませんが、アパートでもマンションでも最上階に住んでいる方は天井のカビ、浴室のカビ、収納スペースのカビ、下駄箱のカビもチェックポイントにはなります。

 

建具

「窓の開閉がスムーズではない」とか「雨戸・シャッター」の開閉が女性には重い等

開閉部分の建具の調子には気をつけた方が良いです。

 

調子が悪い場合には「修復してくれるのか?」といった修復の有無は入居前に確認した方が後のトラブルを防げます。

 

ガス

単身者にはあまり関係ありませんが、家族が多く、料理もほぼ自炊という家族には

やはり「都市ガス」の方が良いでしょう。

 

プロパンガスは都市ガスの1.4倍高いと言われています。

 

まとめ

 

駅から近く、周辺環境、周辺施設、部屋の状態、この全てが良ければ

自ずと家賃は高いことは誰にでも解ります。

 

賃貸の場合、「俺は、私はこれだけは譲りたくない」といった優先順位をしっかり持ち

家賃を最初に決めた額から「ぶれない」ことは大事だと思います。

管理費用・駐車場等の全て込みの「家賃計算」に慣れておく方が良いです。

 

不動産会社によっては「わざと最初に家賃の割に汚い物件を見せて、その後値段が高くても綺麗な物件を見せる」

「さっきの物件と1万円しか変わらないなら、この物件はお得ですよ」といった手口です。

 

こういった手口に乗らないためにも「ぶれない」ことが最も肝要だと思います。

 

「住めば都」という言葉もあります。賃貸は値段8割。

 

ps:現状、日本の賃貸住宅の契約書は大家と不動産会社の保護のためにあると言って

   も過言ではありません。慣例化した契約書なので当分は大幅に変わることはあり 

   ません。

   しかし、退去時、敷金の精算に対する考えは大きく変わっています。

   一般社会通念上、人が生活する中で「当然起きえる損傷、劣化等」は

   借主には全く責任がおきないことが明確化されてきました。

 

   私が20代の頃は「敷金2・礼金2」が当たり前の時代でした。

   フリーレントという言葉もなかった。時代は変わり現在は礼金を徴収することは

   少なくなってきています。

 

   これからは「圧倒的に借主有利」の契約書に変わる時代がくると思います。

   家を購入するなど全く意味のない、賃貸住宅有利の時代がくるかもしれません。

   人が減る一方なので、、、

 

大型賃貸住宅、ファミリーでの賃貸需要の場合、子供の交通費用まで考えて下さい。

子供が3人、高校生2人、大学生1人といった家族なら、最寄り駅より遠い賃貸住宅(バス代がかかる)を家賃で選んでも、損する可能性は多々あります。車を捨てる覚悟があるなら尚更です(駅近は車はいらないので)