一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

住宅ローン・リースバックを辞めたい

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リースバック

 

住宅ローンの返済に困り、「今後も住宅ローンの返済は厳しい」「すでに住宅ローンの滞納が始まっている」「住宅ローンを滞納した結果、競売の申し立てをされた」

 

こういった方の中に「住宅ローンの返済はできないが、どうしても持ち家、マイホームを手放したくない」という方もいらしゃると思います。誰でもマイホームを手放すことには抵抗がありますが、特に「その気持ちが強い」「マイホームから離れられない理由がある」等々。

 

離れたくない理由

 

1.家で介護している親がいて、親を動かしたくないし、心配かけたくない

2.店舗付き住宅で家で商売をしており、場所を変えると客がいなくなるかもしれない

3.子供の学校を変えたくない

4.その土地に長く住んでいて、他に行くことを考えずらい

 

等々、、、

 

そのまま住み続ける3つの方法

 

1.残債務を一括返済

2.リースバック

3.親子間・親族間売買

 

 

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リースバックという選択肢

 

 

リースバックとは、不動産会社や投資家がその不動産(マイホーム)を買取り(勿論所有権は移転します)、買取った買主よりその住宅を借りてそのままそこに「賃借人として住む」という形になります。

賃借人になるので家賃を買主に払います。(固定資産税等、税金の支払い一切ありません、更新料も通常はありません)

また、話合いにより何年間以内にお金が用意できるようなら、買戻せる契約も可能です。買戻特約といいます。年数を決めない場合、自動的に5年間になります。

 

リースバックの家賃の決め方



リースバックの家賃の決め方、一般的な家賃の決め方ですが、注意しなければいけないのが 近隣の家賃相場で決めるわけではありません。

 

例えば、マイホームを2,000万円で投資家が購入したとします。この投資家が利回りを何パーセント欲しいのか?によって家賃が変わります。

投資家が年利10%の利回りが欲しいと言った場合

2000万×10%=200万円
この200万円が年間払う家賃です。

200万÷12ヶ月=約166,666円
これが月々の家賃です。

投資家が5%でOKと言えば、月々約84,000円になります。,
投資家が何%ならあなたのマイホームを買取るか?
売却価格がいくらなのか?これにより家賃は変動します。

近隣の賃貸情報、戸建て、マンション・アパート等の家賃と比べて検討する必要があります。

 

金融機関の債務が少なくても難しい判断を迫られる

 

例えば、金融機関の債務、住宅ローンの残債務が1000万円だとします。1000万円投資家や不動産会社が金融機関に支払いをすれば、リースバックは可能です。

 

しかし、この不動産の価値がもし1500万円あったとします。普通に売れば1500万円で売れるわけです。

 

だったら投資家や不動産屋に1500万円で買って貰いリースバックしてもらえば?

と思うかもしれませんが、購入金額が上がると家賃も連動して上がってしまいます

 

購入金額の何%が家賃の決め方ですので、、、、


まとめ


関西では比較的利用者が多いというより、不動産会社が「オススメ」する会社が多いようです。理由は単純に不動産屋や投資家が儲かるから

ボランティアや人助けでやっている訳ではありません。

 

リースバックを検討するに値するパターンは3パターンだけです

1:残債務、金融機関への借金が少ない方

2:自宅で商売をやっていて、客や設備を動かすことが難しい方

3:自宅を借りて住んでも、他に賃貸住宅を借りても家賃が変わらない

 

これ以外の方は「家賃相場」をよく調べて深く検討しないと必ず後悔します。

 

リースバックのバック。

リースバックを検討される方はこの「バック」、いつか買戻せることに気を取られがちですが、「実際にバック」できる人は限りなく少なく、家の老朽化も確実に進みます。

 

 

リースバックをやめたい

 

「他社でリースバックをススメられ、5年前にリースバックを行いましたが、子供の成長と共に家賃がきつくなってしまったので、もう終わりにしたいのですがやめれますか?」

 

という質問を受けましたが「勿論解約はできます」。

 

聞けば近隣相場より月に4~5万円くらい高い家賃らしいですが、年間60万円近く高い家賃を5年間も払い続けたことになります。300万円損失。

 

都営住宅や県営住宅などに入居していれば、この金額以上の貯金をできたかもしれません。新たに中古住宅を購入する頭金に充分なったはずです。

 

不動産会社にとっては「空室率もなく」「退去した場合は売却できる」というメリットの多いリースバックではありますが、一般の方は「極めて冷静かつ慎重」に検討した方がよろしいかと思います。

 

特に「高齢」のかたは「世間体」や「引越しの労力」などを考えて「比較的安易に考える傾向」があります。今後収入が増えることが望めませんし、年金も大きく目減りするかもしれません。よくお考えください。

 

ps:不動産の場所が一等地の場合は少ない利回りでリースバックに応じる投資家もい 

   るでしょうが、一般的には8パーセント以上の年利は望みます。

   個人的な意見ですが、残債務1千万くらいならリースバックを検討されても

   良いと思います。但し、このくらいの債務だと「売却すれば、いくらかは手許に

   お金が残る」可能性も充分あるので、両天秤で考える必要は必ずあります。