一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

独居男性の税金滞納

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女房に先立たれた喪失感

長年連れ添い、長年暮らしてきた我が家に

どちらかがいない。20代~30代で結婚をし、

子育てに負われ、その子育ても終わり、

子供達も羽ばたいていった我が家に

女房が今はいない。

 

男性独居老人

年齢的なものもあるかもしれません。

しかし、60代くらいから男性も「仕事で気を紛らす」

ということが不可能になってくるせいか?

又は、現役を終えると「外部との接触が著しく減少する」

せいなのか?

「仕事一筋」で趣味らしい趣味が無いせいなのか?

 

女房を亡くし子供や孫が遊びにきても手料理などで

もてなすこともできず

男性老人だけの家に子供も孫も徐々に寄りつかなく

なるせいなのか?

 

はっきりとは解りませんが、

男性が女房に先立たれると「この人が?」と思うほど

元気・気力・活力を失う方がいます。

 

先日も「内田裕也さん」が樹木希林さんの後を

追うように他界されましたが、内田裕也さんみたいな方も

「この人が?」と思うような人の一人ではないでしょうか?

 

生活が一変する

独居生活を強いられるようになった男性が

定年間近(55歳前後)でありながら

連れ添いを失った喪失感により会社を辞めてしまう。

こういった例は決して珍しくありません。

 

会社を辞めてしまうと、男性の場合

近所の方とコミニケーションを取ることも

少なく、尚更喪失感が増します。

 

一気に、その生活も一変し、健康も資産にも失いがちになり         「荒れた生活」に変化することも、、

公共料金などは「自動引落し」になっているかも

しれませんが、郵便物で送られてくる物に

目を通すこともなくなります。開封しなくなります。

 

その中には「税金面の支払用紙」「税金面の督促状」

「各種残高不足通知」

等もありますが、開封しなくなってしまいます。

お金があるとか、無いとかの話ではありません。

開封しないので、、、、

 

荒れた生活の後に

年金がすでに受給されていればよいのですが

年金がまだまだ受給されていない歳で

何年かこういう生活を送ると少々の

貯金額では底をつきます。

 

住宅ローンの有無によっても変わりますが

2~3年で1千万円くらいの預貯金は

使いきります。

預金が無くなれば、尚更開き直ってしまう方もいます。

 

こういった状況下の中で何年か滞納した「税金面」

の支払いが重くのしかかる場合があります。

 

住宅ローンが完済している場合

市町村によりバラツキはあり一概には言えませんが

一年半前後、税金面の支払いを行わないと公債権者の対応は

徐々に厳しさを増します。

 

また二年間前後、税金の滞納が続くと「差押え」の

可能性が高まります。

(差押えと公売はちがいます)

 

公売は役所等が行う競売のようなものですが

差押えは解除されない限り、不動産・口座・動産等

勝手には処分することはできません

一般的には口座凍結・給料の差押えを最初に行ってきます。

 

税金の滞納・回収は近年、非常に厳しいものとなっています。

肝心なことですが、「滞納した税金を一括」で払う必要は

ありません。

 

大事なことは「分割で支払う」という意思を

役所の担当者に明確に伝えることです。

この金額はたとえ千円であっても

払わずに「無視」しているよりは

全く違うものになります。

 

住宅ローンの返済がすでに終わっている場合

役所にとっては通常、第一抵当権者である

金融機関の抵当権が抹消されています。

公債権者からすれば、公売を行い回収

しやすい物件・不動産であることは

間違いありません。

 

また、「税金滞納額が少額だから」という

理由から公債権者が公売にかけないという

ことは決してありません

 

現実に起こること

年金受給者にとって年金は生活の全てであります。

しかし、近年ではこの年金にまで「差押え」は入ります。

また、上記に示したように「分割支払交渉を役所と交渉済」

であっても、差押えを行われる場合があります。

 

差押禁止範囲変更申請

「差押禁止範囲変更申請」という制度をご存じでしょうか?

先ほども触れましたが、年金受給者にとって年金はまさに

生活の要。

このお金を差押えされたら、まさに死活問題であり生活を

維持出来ない方もいると思います。

 

この制度を裁判所に申請して受理されますと

その後、預金口座の差押えは不可能になる

制度です。

*該当要件

・預金口座が年金専用受給口座であること

・年金や預金を差押えられと生活維持が困難であることを

 証明できる場合

 

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子供はいくつになっても子供

「最近うちの親父、またはお袋、急に丸くなったな」

と感じる50代前後のご子息もいると思います。

高齢者になるとやはり頼りになるのは自分の子供でしょう。

 まだ現役世代の若い方で、

「お袋が亡くなって親父一人で暮らしている」

「親父が亡くなってお袋一人で暮らしている」

 

身内にこういった家族がいる場合には

是非「声をなるべく多くかけて気にかけてあげて

欲しいと思います。」

困っていれば、困る程、発信能力を失うのも

独居老人です。

親が遠く離れた田舎にいる場合もあるでしょうが、

近年では、テレビ電話もあります。

 

今日は税金の話になりましたが

近年、高齢者を狙った「詐欺」も

頻繁に聞きます。

 

私の友人(東京在住)の父親は熊本に住んでいましたが

やはり独居老人になり、知らぬ間に「ボケ」が進み

ネット通販で同じ商品を2000個

も購入していました。

まだ60代でしたが、、、