弁護士の選び方と住宅ローン・横浜
必要な時にどうやって辯護士って探すの?
横浜市で住宅ローンのご相談を受けたときに「よい弁護士を知っていますか?」または「よい弁護士ってどうやって探すのですか?」と聞かれました。
当然、私も悪い弁護士と付き合っているつもりはないので、「知っていますよ、
ご希望であればご紹介しますよ」と答えました。
住宅ローンの問題を解決するために時には弁護士の力が必要になる時はあります。自己破産・離婚訴訟・個人再生等々。
聞かれてみて初めて感じましたが、皆さんどうゆう方法で弁護士を探しているのか?私も少し疑問に思ったので弁護士について少し触れてみようとおもいます。(民事事件)
*弁護士を探す方法
① 友人、知人の紹介
② 弁護士紹介サイト(インターネット検索)
③ 飛び込みで弁護士事務所を訪れる
④ 自治体や弁護士会などが行う「無料相談」を利用する。
⑤ 法テラス(日本司法支援センター)を訪れる
ざっとこんな感じでしょうか?この弁護士を探す方法の中で特に②と④について考えてみたいと思います。インターネットでよい弁護士を見つけることが可能なのか?
弁護士事務所のホームページや弁護士紹介サイトで弁護士を探すことは勿論できます。弁護士紹介サイトで比較的人気の高い、利用度の高いサイトに「弁護士ドットコム」というものがあります。
気軽にユーザーが質問して、弁護士が答えるというQ&A方式です。
この弁護士ドットコムはユーザーにも人気がありますが、弁護士自体にも人気があるそうです。「あたりの良い回答」や「フランクな言葉使い」こういった弁護士に人気が集まるそうです。弁護士にとってもよい広告になるのでしょう。
見込み客を探し仕事をゲットしていくには良いサイトなのかもしれませんが、弁護士も弁護士ドットコムに対価を払い質問に回答しているので、どこかで顧客化しなければなりません。
質問に明確に回答できるのか?一度暇があったら質問と回答を見てみると良いかもしれません。明確にしっかり回答できる先生は本当にボランティア感覚の強い先生なのかもしれません。懇切丁寧にすべて回答したらバックエンドになりません。
こういったネットが人気のある背景に、司法制度改革の結果、弁護士の数が増え2000年と原罪の弁護士数と比較すると2倍を超えているそうです。
その結果、弁護士達も顧客獲得にインターネットをフル活用しています。見栄えの良いホームページ、SEO対策、紹介サイト等を使い、広告合戦を繰り拡げています。(過払い金のCMは一度は見たことがあるのではないでしょうか?)
弁護士ドットコムが良いとか、悪いとかの話ではなく、人の不幸、悩み、苦悩を打ち明け相談する一番最初の接触方法としてインターネットという媒体自体がどうなのかな?と疑問に思います。軽い悩みなら良いでしょうが。物を買うわけではないのです。
会わないと結局はわからない、、、
美容室、レストラン選びに、「ホットペッパー」や「食べログ」を利用したことがある人もいると思います。利用した結果はどうだったでしょうか?
「写真と店の雰囲気が違う」
「写真と料理が違う」
「口コミほど味がよくない」
「接客が悪い」
「店内がうるさい」
こういった経験のある方もいるのではないでしょうか?
最初から二度と行くつもりはない。安い美容院、安い美容院へと流れて行くだけ。飲食も同様。
こういうニーズで利用されている方の比率が意外にも多いことは知っています。尚更、弁護士もそうですか?と聞いてみたい気がしますが。。。
弁護士をインターネットで選ぶということは、「ホットペッパー」や「食べログ」
でお店を選ぶのと全くかわりません。美容院や飲食店は一度行き、合わなければ二度と行かなければよいだけですが、弁護士はそう簡単ではありません。
① 委任した時の着手金が返らない可能性がある
② 次にお願いする弁護士がよい顔をしない可能性がある。または解任理由次第では断れる可能性がある。
③簡単に言えば、医者が今までのカルテを渡さないと同じ様に、今まで金銭支払
い調査した内容を新たな弁護士には開示しない。
弁護士を選任する前にそもそも考えてみること
① 自分の抱えている問題や悩みを解決するために、弁護士の経験・力量・腕が必要な法的事案なのか?否か?(法的事案の相当数は弁護士の経験、腕等により結果は左右されないと思います。
風邪をひき医者に行った時、この医者の風邪の治療は格別、見たことが無いと経験された方は少ないと思います。同じことです。)
② 相手と和解したいのか?それとも戦って満足いく結果が欲しいのか? (和解したい場合は相手方の弁護士と同派閥の弁護士の方がよいと聞いたことがあります。争う場合は逆)
ご自分の町の弁護士をすすめます。
居住エリア内の自治体や弁護士会が執り行う初回無料相談や、初回30分5千円(無料事務所あり)で相談にのる、あなたの町の弁護士事務所に相談に行くことをオススメします。シンプルですが。
どんな商売でも、ご近所の方にはそう悪いことはできません。単純に評判を落としたくはありません。弁護士も商売なのでこの気持ちは変わりません。
訴訟に100%勝訴できる弁護士を訴訟前に選任することが出来るでしょうか?
通常、選び出すことは困難だと思いす。
ですので初期投資はなるべく抑えた方が良いですし、通常、住宅ローンと弁護士という関係においては、あまり選任には固執しなくても大丈夫だと思います。
(経験・力量的問題)
相性のよい先生を選択する
町の弁護士2~3名お会いして話をしてみる。シンプルですがこの方法が一番良いと思います。その中で、「事案説明・料金説明が詳しい」「話しやすい」「話をよく聞いてくれる」等々、ご自分に合う弁護士を探すことが大事だと思います。
お互いに人間なので、相性は大切です。弁護士事務所が一般人に敷居が高いことは弁護士もよく解っていますので最近、馴染みやすい先生も多くなっています。
そもそも、「相談」に行くのに、「相談」しにくい弁護士では話にならないので
知人紹介弁護士のデメリット
①「前にお願いしたことがある弁護士がいるから紹介するよ」と友人・知人に言われた場合、自分の事案と友人・知人の事案が同じか、違うのか?は一応確かめた方がよいと思います。弁護士には専門分野があるので
②友人・知人の紹介なので、「合わない場合でも解任できない」「納得できないが言いにくい」「自分で選んだわけではないので、信用できない」
複数弁護士がいる弁護士事務所の留意点
初回面談時、「この先生なら信頼できる、決めた」と思い、その弁護士事務所にお願いしたら、初回面談時だけその先生で、実務は他の弁護士だった。
とならないよう、よほどその先生が気に入った場合は、「先生が担当してくれるのか?」聞いてみた方がよいと思います。面倒くさい場合、最初から1人で運営している弁護士事務所に行く。
避けたい弁護士
日本弁護士連合会より懲戒処分をうけたことのある弁護士。その数、毎年100人前後。2016年過去最高 114名。
(全国弁護士数 2001年18243名・2017年38980名)
懲戒処分内容
①戒告 → 反省
②業務停止→ 2年以内の業務停止
③退会命令→ 弁護士の身分を失う。資格維持
④除名 → 身分を失い、3年間資格も失う
*弁護士懲戒情報: 弁護士懲戒処分検索センター http://shyster.sakura.ne.jp/
ps
あくまでも私感であり、個人の属性にもよりますが「個人再生法」を検討している場合、辯護士の経験値は大切な気がします。 、