住宅ローン・「どうせ自己破産するから、もうどうでもいいよ」
自己破産を考えている方がよく口にし、考えること
6日、土曜日は運動会が多かったのしょうか?初めて運動会帰りのお父さんと公園にて住宅ローンの相談を受けました。司法書士の紹介で初めて会ったAさん。30代後半の自営業。天気もよく、公園で話しをするのも悪くはない。むしろいい。喫茶店やファミレスだと、どうしても周りに人がいるので、、、おちついて話せない方もいます。
自己破産を早い段階から漠然と考えている方は相当数いらっしゃると思います。
一般的には「なるべく避けたい」と思っている方の方が圧倒的に多いですが、、、
「どうせ自己破産するから、もうどうでもいい」自宅が競売にかかっている方から聞く言葉です。(あくまでも予定であり、裁判所から認められたわけではない)
こう思う気持ちが同感できる方と「なんでそんなに刹那的なのか?」と思ってしまう方とに分かれます。気持ち的に同感してしまう方とは「現状が極めて厳しい」または「偶然の不幸があまりにも重なっている」「環境的・家族的に仕事に専念できる状況・環境にいない」等々。少額の返済であっても極めて難しいと思う方は「僕もそう思うよ」と思います。
本日のAさん、住宅ローンの残債2600万円、事業資金の債務が1800万円。税金滞納が30万円。消費者金融に180万円。約4600万円の債務がありますが、父親から継いだ商売も時流ではなく(漬け物製造業)いよいよ廃業を考えているとのこと。「うちの製造の仕方が今の人には受けない」と一言。(塩中心漬け物)
Aさんの場合、住宅ローンの滞納はこれから始まりますが、査定結果としては500万前後自宅を売却しても債務は残ります。今後、見込める事業ではないそうなので、自宅売却後に自己破産を行う予定ではありますが、、、、
債務を考える時に、、、
住宅ローンの債務でも、他の債務でも全て一緒に考えると嫌になります。混乱します。
「もう自己破産するからいいよ」と言葉にする方によく見る傾向。
例えばAさんの場合「住宅ローン問題」「事業資金問題」「税金問題」「消費者金融」
これを一つにまとめて考える誰でも嫌になります。言いしれぬ目に見えない恐怖が押し寄せ身動きがとれなくなり、考えることを停止させます。常に頭の中にあるものの
考えないようにしてしまい時間だけが過ぎます。
Aさんは自営業者特有の債務形態ではありますが、一般的なお勤めの場合、4っつの種類の債務をもつことは少ないでしょう。
自己破産
自己破産を考える前に、面倒ではあっても各問題の最善を考え、選択するしかありません。紙に書き出し問題の解決の方法が全くないのか?否か?考える必要があります。
一般的なサラリーマンの場合、収入が極端に短期的に増えることが難しいので
選択肢が少ないのが一般的です。しかし、少ない中でも考えないと行動ができません。
その結果が自己破産なら自己破産への最善の策を考えるべきです。この選択は自分でする以外にはありません。連帯保証人のいる方は特に難しい判断になります。
例えば税金滞納。自己破産しても逃れることができません。最優先に払う必要があります。もしキャッシングをして住宅ローンの返済に充てる方がいるなら、その方は「本気で自己破産を考えてはいません」まだ枠がありどうせ借りるなら何から払えば良いでしょうか?考えてみてください。自己破産費用もかかります。
また財産を持ち込んでの自己破産は管財事件になり予納金を含めた費用が大幅にかかります。時間もかかり得策ではありません。
個人的には自己破産という制度を支持しています。理由は1つ。
日本の法律上「一応法律的にはあるけど、実際には使えない法律がある中で、自己破産という制度は弁護士に費用を払う等のデメリットを考慮しても、成功率の高い、メリットを大きく享受できる可能性が高いから」また、よくネットで書かれているデメリットは私は無いと思っています(実際に弁護士を紹介して友人2人が自己破産させています) 携帯は分割では買えません
また、自宅売却額も解らないうちから自己破産を決めるのはやはり時期尚早ではあります。
まとめ
マイホームを購入したくとも、様々な理由により購入できない方はいます。
収入面、持病問題、持病による団体信用生命保険の加入不可等。
住宅ローンの悩みがある方は、上記のような問題をクリアーして金融機関より
融資を受けマイホームを手に入れた方になります。
もう一度、その頃を思い出せませんか?
前向きに考え、前向きに行動して時を。
「どうせ、、、」などと言わずに。
住宅ローン残債務と自己破産の問題。払い続ける道を選んでも、選ばなくても、どちらを選んでも「厳しい、簡単ではない選択」になります。
全ては、再出発のための選択。1つだけ言えるのは「自己破産」はいつでも選ぶことができます。住宅ローンの返済は長い割に、時間に限りがあるのでまずは住宅ローンの問題から考えることにまります。
どちらを選んで、準備期間は非常に大事ですので、計画的に行う必要があります。
不動産屋・弁護士・司法書士・税理士等、人によって相談する専門家も違いますが
なるべく早くから相談をして、計画的なリ・スタートに備えることが大事です。
選択は人それぞれですが、前向きな気持ちで是非、諦めないで欲しいとつくずく
思います。