一寸先は光なり

不動産全般・住宅ローンに不安のある方へ

住宅ローン・競売の精神的苦痛

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競売の精神的な苦痛

 

裁判所より[担保不動産競売開始決定」という通知が届き、改めて競売を実感されるかたも多いとは思います。この通知が来る前に、あらゆる金融機関、クレジット会社等には連絡は入っているので、キャッシュカードを数枚もっている方は預金を全て下ろしておいた方が良いと思います。またクレジットカードは使えなくなることがあります。

 

競売になると官報に出る。よく聞く話ですが、官報を読んでいる人ってどんな職業の人でしょうか?一般の方には縁のない読み物になりますので、官報から競売がバレることはほとんどないでしょう。では何故?といえば「望まない訪問者」が増えるからです。

 

思ってたより気になる近所の目

 

競売になると、まず執行官・不動産鑑定士という裁判所の使者が来ます。家の査定・占有者の確認のため。競売で不動産の購入を検討する全員が「その物件の中を見ることはありません」全てこの使者が撮った写真で判断します。物件の周辺、外観、各部屋の室内状況を全て写真に収めます。大事な資料になるので相当数撮っていきますが、それが近所の方の目に触れます。

 

また金融機関以外の債権者・不動産業者の写真撮影・近所の聞き込み・自宅訪問等がどうしても近所の目に付いてしまう。

 

競売の最大のデメリットの1つ「ご近所の目・噂」。このストレスは個人差もありますが、想像以上に大きいと思います。まだ競売入札まで時間を大分残しながらも自宅から逃げるように去ってしまう方は非常に多い。

 

本来、この時期は住宅ローンの返済もなく売却後の自己資金・貯金をするチャンスでもある時期ですが、耐えきれず転居されてしまう。理由は人それぞれでありますが

今まで聞いた理由で一番自分でも耐えきれないと思うのが「学校で子供が家のことでイジメにあった」

 

なんとなく「格好が悪い」くらいなら是非踏みとどまって「資金」を蓄えることを是非ススメますが、それも状況により次第だとは思います。

 

この訪問者を止める手段はありません。少し訪問者も止めるには時間がかかりますが

不動産会社に連絡を取り「任意売却」を行うとよいと思います。

 

何故か?不動産会社と専任媒介契約を結ぶと、その不動産会社は国土交通省管轄の

不動産会社専門の情報サイトに登録義務が生じます。簡単に言えば、「うちの家はこの不動産会社に売却を任せてあります」と不動産屋には解るので「手が出せない・訪問する意味がなくなります」勿論、費用は一切かかりません。

 

差押えが入り、競売が始まると任意売却を希望しても金融機関が「競売」を取り下げることはありませんが、通常は無料の任意売却を考えてみても損はないと思います。